医師 黒木 弘明

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二〇一九年 七月一六日(火)

綴りごと 想いごと

ICHIRO

 

平成の時代の終わりに

ICHIRO選手が現役引退されました。

まさに、現代社会に居なくなりがちな

HEROだったと思います。

 

 

ICHIRO選手のことで

個人的に思い出される事が、2つあります。

 

 

それは、2009年にWBC決勝の一打!、

ではなくて、その後に胃潰瘍で試合を休まれたことと

この1年間のことです。

 

 

2009年のWBC決勝で奇跡の一打を放って

優勝した後、ICHIRO選手は体調不良でしたが

その原因は、胃潰瘍による出血でした。

 

 

ああ、ICHIROも人間なんだなぁ…

当時私はそう思いました。

それまですごく遠い人だったICHIRO選手が

途端に近い人になった記憶があります。

 

 

そして、もう一つ。この1年間のことです。

昨年の5月以降、ICHIRO選手は

試合に出場していませんでした。

しかし、いつも通りに練習をしていたそうです。

 

 

どんな想いでこの1年を…?

素人の私がそう思うだけで…

想像を絶する苦行が目に浮かびます。

それでコンディションを維持して

あの最終試合ですから、信じられません。

 

 

ICHIRO選手の業績を様々ですが、

私が考える彼の功績は

「あくまでも一人の人間として

人間の可能性を示してくれたこと」

ではないかと思います。

 

 

引退記者会見の中で、彼は

「自分は本当に人望がないので。」

と言いました。

 

 

仮にその言葉が謙遜ではなく

本当のことだったとしても

 

 

「人望がなくても、あっても

人間の懸命な姿こそが愛を引き寄せるのだ」

 

 

ということが分かりました。

それも人間の大きな可能性です。

ICHIRO選手、ありがとう。