医師 黒木 弘明

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二〇二四年 四月二〇日(土)

綴りごと 想いごと

大丈夫

本当に大丈夫な状態とは
大丈夫でも良いし、
大丈夫でなくても良いよ、
と構えている状態のことかも知れないよ。


大丈夫なんだぞ!
きっと大丈夫なんだ!
大丈夫に決まっている!
これが一番大丈夫なのだ!


と意地と強気を振り乱している状態は
どんなに努力しているとしても
どんなに理論的に正しかったとしても
大丈夫とは言えないかも知れないよ。
それと同じように


大丈夫じゃないのは嫌だ…
大丈夫じゃないのは怖い…
大丈夫じゃないと良くない…
何とか大丈夫になりたい…


と怖れ、不足、欠損、欠陥にばかり
焦点を当て続けている状態も
大丈夫ではないかも知れないよ。


全部自分で白黒つけようとすること
全部自分でコントロールしようとすること
全部思い通りに操作しようとすること


それは今の貴方を前進させる
エンジンとなる『受容』を
損なう動作かも知れないよ。


今の自分を生きるのであれば
今の自分を『受容』することから
はじめてみようじゃないか。


怖いなら怖いで、辛いなら辛いで、
まず今の自分の姿を受容しなければ
その次にどうしたいかが見えてこない。
本当の望みが見えなければ
叶えようがない願望で終わってしまうから。


大丈夫だと強がらないで
大丈夫だと言い張らないで
大丈夫じゃなくても怖がらないで
大丈夫じゃないことは悪いことじゃないし
大丈夫なことにこだわらないで。


大丈夫な時は
それを大切にしてゆくし
大丈夫じゃない時は
それを引き受けてゆくし


貴方という存在が
素晴らしいことには
何があっても変わらないから。


大丈夫でも良いし
大丈夫じゃなくでも良い。


大丈夫か大丈夫じゃないか?
は問題ではなくて
貴方か貴方ではないか?
が大切なんじゃないかな。


貴方であれば良いのです。
貴方以外の別人ではなく
貴方の本当の望みなら良いのです。


貴方以外の存在の思惑ではなく
真の貴方を反映していれば
良き良きなのです。


真の貴方、素の貴方の道を歩んでいれば
大丈夫でも大丈夫じゃなくても
構わないのです。


これが『大丈夫な状態』
なのかも知れないって
思うんですけど、どうでしょうか?