医師 黒木 弘明

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二〇二一年 一一月二九日(月)

綴りごと 想いごと

質問

とある所で講演をさせて頂いた時のこと。
こんな質問が出ました。


「先生、ありがとうと感謝すべきなのは
分かるのですが、今ありがとうと唱えても
自分の悩みの元となる嫌なこと、嫌な人は
消えないと思うと、どうしても
ありがとうが出てこないんですが、
どうしたら良いですか?」


(以下は私の回答です)


仰る意味は私にもよく分かります。
そうなんです、私たちは嫌なことに
とても弱いのです。


私たちは嫌なことに大きな影響を受けます。
良いことがあったとしても、嫌なことが頭の中で
それを見事に打ち消し、掻き消してしまいます。
それは私たち人間の性質と言っても良いでしょう。


そうなのです、私たちは
良いことと嫌なことを頭の中で
勝手に足し算引き算してしまうのです。


自分の身の上に良いことが起きても
頭の中に嫌なことがあると、
その分、良いことから引き算されて
自分の幸せが減っていく、
という勝手な計算をしてしまうのです。


でも真実はどうでしょう?
あなたの幸せは
あなたの嫌なことによって
消えるのでしょうか?


いえ、そんなことは無いと思います。
幸せと嫌なことは別次元に存在します。
ゆえに、足し算引き算はできないのです。


たとえば、今あなたは
自分の意思で歩くことができます。
これは大変な幸せです。


その幸せは、あなたの頭の中の
嫌なこと、嫌な人によって消えますか?
いえ、消えません。


今あなたは服を着ています。
その服があなたのお手元に届くまで
どれだけの人の手がかかっているでしょう?
そんな手間隙の込められた服、
つまり多くの人の愛が込められた服を
身にまとう事ができる、
というのは明らかに幸せです。


その幸せは、もう揺るがないのです。
あなたの思い描く嫌なこと、嫌な人とは
別次元に存在しています。


しかし、私たち人間の頭の中は
不可能を可能にしてしまいます。
放っておくと私たちは嫌なことに
振り回され、支配されてしまいます。


だから、その支配から抜け出し、
本来の幸せ、あなたの価値を理解し直すために
ありがとう、というのです。


ありがとう、とは、幸せなことが
あなたに備わっていることの確証です。


あなたが嫌なことではなく
幸せなことに焦点を当てている!
という動作であり、宣言なのです。


もちろん人生には嫌なことがあります。
でも、それと幸せなことは別次元です。


頭が描いた嫌なことに
あなたの真実の幸せを
侵食させない為にも


ありがとう、
今私には感謝したいことが
沢山あるのです、


あれも、これも、
できないこともあるけど、
できることもある、


私は嫌なことに左右されない存在だ、
私は自分の幸せからもう逃げない、
ありがとう、


という具合に感謝をするのです。
最初は難しいこともありますが、
目の前の、足元の、当たり前に思っている
当たり前ではない幸せを拾うための
再訓練です。


続けていれば、
2週間もしないうちに慣れます。
その時、心理的に良い状態に好転し始める
という科学的立証もなされています。


ですから、どうぞ安心して
あなたの身の回りのありがとうを
探してあげてください。
(回答おわり)


その講演の後、
手元にあった私の著書・生学癒活を
その方にこっそり手渡しました。
正直で勇気ある質問に対して
感謝の気持ちを伝えたかったのです。


なお、拙著・生学癒活は
amazonさんに置いてありますが、
現在は在庫切れの表示が出ておりますが、
2週間程度でお手元に届くかと思われます。


うちの子たち(生学癒活)たちは
みんな生きもののような存在ですので、
モノを買った売ったと言う次元ではなく
最適な時期にやってくる
『本との出逢いを楽しむ』という次元で
受け取って頂ければ幸いです。