医師 黒木 弘明

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二〇一九年 一月二一日(月)

綴りごと 想いごと

貴方は貴方を飼育している

 

生きると言うことは

自分で自分という生き物を飼育している

ということでもあります。

 

 

 

つまり、貴方が貴方という種類の生き物を

毎日飼育している、ということです。

 

 

 

ここで大切なのは

貴方は「貴方という種類の生き物」

だと捉えることです。

人間という種類の生き物ではなく

貴方という種類の生き物です。

 

 

 

貴方は

貴方という種類の生き物の

飼い主でもありますから

最適な飼育環境を用意してあげて下さい。

 

 

 

例えば、貴方の愛犬、愛猫

どうやって育てていますか?

餌ならなんでもいいわ!と言って

犬や猫にウサギ用の餌をあげますか?

犬や猫に鯉の餌を食べさせますか?

そんなことはしないでしょう。

犬には犬の、猫には猫の

最適な食べ物を選んであげるでしょう。

 

 

 

それと同じです。

貴方の食事。

お腹が満たされれば何でも良い

という訳ではありません。

 

 

 

貴方という種類の生き物にとっての

最適な食事があるはずです。

人間といえども皆、体質が異なります。

肉、魚、米、豆、野菜、

それぞれ合うものが微妙に異なります。

 

 

 

同じ人種であっても

同じ民族であっても

家族であっても

皆それぞれ体質があります。

 

 

 

それは個性です。

その個性の集合体が

貴方という種類の生き物です。

 

 

 

だから、そのお世話をする貴方は

よく観察して下さい。

貴方という種類の生き物に

何が最適なのか?

 

 

どういう食べ物が良いのか?

(愛犬の散歩と同じように)

どういう運動が最適なのか?

どういう睡眠サイクルが体質に合うのか?

ストレスが溜まると、どんな異変が起きるのか?

それをどうやって解決するのか?

私という生き物にとって何が楽しいことなのか?

 

 

 

自分という種類の生き物を

よくよく観察してあげて下さい。

他の人と必ずしも同じではありませんので

一つひとつ、丹念に研究していって下さい。

時間がかかって、当たり前です。

それが一生です。

 

 

 

つまり、自分という素材を

よく研究するということ

これも大切な『学び』です。

 

 

 

この『学び』が

貴方の『癒し』に繋がります。

自分に対する『学び』が無くては

『癒し』は訪れません。

 

 

 

分かっていると思っていても

見えていないこともあります。

知っていることがある

と言うことは

知らないことがある

と言うことです。

 

 

 

人間は一人では完結できない生き物です。

いえ、独りでは決して完結できないように

最初から設計されているのだと思います。

 

 

 

世俗を離れ、人里離れて修行すること以上に

世俗の中で自分を学び、自分を癒すことは

難易度が高いことです。

 

 

 

一般社会の中で生きる皆さんは、

それに挑戦しているのです。

皆さんは、歴代の修行者たちよりも

難易度が高いことに挑戦しているのです。

だから、独りでは完結できません。

それで良いのです。

 

 

 

『癒し』は不意には訪れない。

自分に対する『学び』を経て生まれてきます。

 

 

 

この『学び』をお手伝いするのが

私の生業です。

 

 

 

貴方という種類の生き物の

最適な飼育環境を整え、豊かな人生とするために

貴方という種類の生き物を

観察し、研究し、学んで参りましょう。

 

 

 

追伸)

ちなみに私は

今年からカメを飼い始めましたが

カメの飼育を通して

大きく学ぶことが多々ありました。