医師 黒木 弘明

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二〇一九年 七月一六日(火)

綴りごと 想いごと

自立とは何か

 

自立とは何でしょう?

人それぞれ定義があると思いますが

今日の時点で私の考える自立の定義はこれです。

 

 

「自分の真実を肯定すること。」

 

 

つまり、自分の弱さを知り、

それを素直に認め、受け容れることです。

 

 

逆に「自分は弱くないんだ!」と

言い張っている人は、弱さを隠すために

何かに頼っているのでしょう。

 

 

富、権限、地位、ブランド、経歴、優越感・・・

そんなものに頼って自分を誤魔化している人が

なぜ自立していると言えるのでしょうか?

 

 

しかし、人生は時として残酷です。

自立していない人に限って

自分でそのことに気付かないものです。

その人には、いずれ何かの機会に

自立をするチャンスがやって来るのでしょう。

 

 

同じ何かに頼っている人でも

次のような人は、また違います。

 

 

「私は弱いので、〜の部分において

手助けが必要なのです」

 

 

こういう人は、案外自立している人だと思います。

つまり、私の考える自立とは

 

 

何かに頼らず自分で立つ、ということではなく

何かに頼らざるを得ない自分を受け容れた上で

自分で歩みはじめる、という意味です。

 

 

弱さを隠すために、強くなりたい

弱さを認めない手段として、弱さを克服したい

こういう人も沢山いますが、

これは向上心という名に隠れた、全くの別物です。

 

 

向上心。

上昇したい、上がっていきたい、

そのゴールを見つめることは大事ですが

同時に、今自分がどこから出発するのか?

それが分からなければ

上がるも下がるもないでしょう。

 

 

今の自分がどこに立脚しているのか?

今の自分の弱さは何か?

 

 

それを知ることが、どうして辛いことなのでしょう?

自分の真実です。それを知っても誰も怒りません。

 

 

ナビゲーション・システムと同じです。

目的地の入力だけではなく

現在地が把握されていなければ、作動しません。

 

 

自立。

それは目的地(夢)を目指す為の

自分の現在地の把握という

重要な作業のことだと私は思います。

 

 

弱いことは、悪いことではありません。

むしろ、それを認め、受け容れた後から

人生の輝きが増すのですから

何も怯えることはありません。