医師 黒木 弘明

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二〇二六年 一月二一日(水)

綴りごと 想いごと

教えてもらってないが

 

 

ここ10年くらいでしょうか?

いやもっと以前からでしょうか?

職場でこんな声を聞きます。

 

 

「自分から覚えようとしない子が多い」

 

「教えてもらうではなく学ぶを知らない」

 

「やっぱり見て学ぶができない子が多い」

 

 

まぁ、確かにその傾向は否めないです。

ですが、この先に若い労働者が

職場で教えてもらわずして、

ひとりでに仕事を覚える将来が来るとは

とても思えない…のも私の実感です。

 

 

確かにベテランの方々の時代には

ハラスメントなんて言葉もなかったので、

仕事覚えが悪いとみなされると、

口汚く罵られたり、責められたりしながら

見様見真似で、何とか自分で仕事を

覚えてきた人も沢山居られます。

 

 

私もそんな空気の職場に居た気がしますが、

今になって思うことがあります。それは

 

 

あれは仕事を教えてもらえなかったのではなく

私が自分で学べるように

敢えて先達はそういう環境を

作って下さっていたのではないだろうか?

 

 

ということです。

私が自分で覚えたんだ!

と思っていた仕事も実は指導者たちか

練り上げたカリキュラムの一環だったのでは?と。

 

 

もしそうだとしても、それは後になっても

決してネタバレはしてはいけないことだから

その事実を棺桶の中まで持っていく覚悟で

指導者たちは私に有形無形の様々なことを

教えてくれていた…

 

 

そんな気がするのです。

それと比べると昨今の職場の

教えてくれる・くれない問題や

学ぶ・学ばない問題は

何だか少し寂しいですね。

 

 

独りで仕事を覚えた人なんて

殆ど居ないんですから。

職場であろうと人生であろうと

当たり前なんてものは無いんですから。

 

 

もっと心で接しましょうよ。

もっと敬意を払いましょうよ、

年長者も若年者もお互いに。

 

 

それができないのは

心が疲弊しているからですよ。

心のケアが不足してますよ。

そんな気がしました。

教える学ぶ以前に

自分の心を大切にする処からですよ。