医師 黒木 弘明

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二〇二一年 一一月二九日(月)

綴りごと 想いごと

伝えるには

馬を水飲み場に連れて行くことは出来ても
馬に水を飲ませることは出来ない。
と言う諺があるそうです。


「どうだ?これ良いだろ?これ凄いだろ?
この考え方素晴らしいだろ?賛同しなさいよ。
普通はこう考えるものなのよ。」


と説いた所で、その内容が
相手が求めていないことであれば、
或いは、相手の容量を超えていたら、
届かない。伝わらない。


相手のレベルに合わせて教えるも何も
相手が自分から身を乗り出して
聴きたくなった時が最適な時です。


喉が渇いていなければ、
一滴の水も飲めませんし、
求めていなければ、
10文字でも心に響きません。


「そんな相手のペースでは遅い!
それでは生ぬるい!
そんなことでは話にならない!」


と貴方が思うのであれば
それは貴方が相手を
信頼していない状態です。


貴方がどんなに完璧な理論を
どんなに完璧な手法で教えたとしても


貴方が相手を信頼していなければ
何も伝わらないでしょう。
だから文字通り、話しにならないのです。


「私が教えても君が覚えなかったら
教えた私が悪いと言うことになるじゃないか!
君が出来が悪いと、指導役の私の恥になる!」


自分の中のそんな「怖れ」を
相手に投影している時であれば
なおさら上手くいくことは無いでしょう。


教えたい、伝えたい、届けたい、
貴方のその気持ちは
何処からやって来ましたか?


そして、貴方の想いを受け取る相手を
貴方は肯定していますか?
貴方はその相手に信頼を寄せていますか?


相手に何らかの反応をしてもらいたい時に
(例えば、自分のことを理解して欲しい時など)
その相手のことを肯定し、信頼してますか?


つまり、貴方が肯定できない相手に
貴方自身を肯定してもらおうとしても
それは到底無理がある、ということです。


貴方が100%信頼も尊敬もしていない相手に
貴方を理解してもらおうというのは
貴方にストレスが生まれるだけなので
お勧めしない、ということです。


貴方の信ずる所と、貴方の今の様子が
貴方の目の前に現れているだけなのです。


良し悪しを超えて、善悪を超えて
恥も醜聞も一旦、傍に置いてみて


貴方が本当に届けたいものは何ですか?
貴方が本当に受け取りたいことは何ですか?
ゆっくり思い出してみましょうね。


思い出すための方法ですか?
あれ?いつも言ってますよ。
深呼吸・笑顔・感謝の3つです。






●投稿後記●
お写真は、もう10年来、育てている小さな蘭です。
正式な品種の名前は存じ上げないのですが
3年前くらいから、毎年お花が出るになりまして
去年から、一年中咲いてくれています。