医師 黒木 弘明

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二〇二四年 一一月六日(水)

綴りごと 想いごと

ホチキス

 

 

 

妹のホッチキス。

 

僕が8歳の頃に6歳だった妹が

天国に還ったという話は、

これまでも何度もしているよね。

 

 

その妹はサンリオが好きでね。

特にキティは、彼女の大のお気に入りだった。

 

このホッチキスは、

僕が唯一持ってる妹のアイテム。

もう40年近く使ってる。

プリントをまとめる時、レポートをまとめる時、

書類をまとめる時、講演資料をまとめる時、

いつもこの妹のホッチキスを使ってきた。

 

このホッチキスを使うと、

「お兄ちゃん、良い仕事しておいでよ」

と妹が背中を押してくれているような気がする。